でも、千歳からニセコまでくる途中に留寿都っていう土地があるんです。そこはいま出席している国際会議を8年前にやってたところです。ルスツリゾートってとこで。当時は学生で金もなく、そこのホテルに泊まらずに、近くのペンションに泊まってました。
当然、ペンションに泊まっていたので、会議中ずっとメシがついてなく、外でご飯を食べてました。会場から車で5分のところに『みゆき』というおばちゃんとおっちゃん夫婦がやっている定食屋があって、会議中ほぼ1週間、そこに毎日通ってました。昼も晩も。会議中は次はみゆきで何を食おうかと四六時中考えたもんです。なつかしい。あまりにも行ってたので、その店のメニューを制覇しました。
最終日みゆきに行った時に、みんなが疑問に思ってた事を最後に聞きました。おばちゃんの名前を。。。
「みゆきさんって名前ですか?」
「違います」
おわり
結局、みゆきの名前の由来はわからず、おっちゃんの元カノだろうと勝手に決めつけたもんです。あぁなつかしい。
「ぼくら8年前にいつも通ってたんですけど、お店大きくなりました?」
「いや、全然変わってません、大きくなったのはわたしの体ぐらいかな?ハハハ」
おわり
人間の記憶なんていい加減なもんです。かってにボロボロな店だったというイメージを植え付けてました。ごめんなさい。
でも一つだけは言えます。失礼ながら、おばちゃんの体の大きさは記憶通りっす。