最近は学生のD論の修正とかでクソ忙しくて、ストレスがたまり気味。
現実逃避でネットサーフィンをしてたら、nutubeを使ったヘッドホンアンプやエフェクターのキットが正式に販売されていることに気づく。
以前から、蛍光表示板をベースに開発された真空管であるnutubeに興味があって、何かを作ってみたいなぁ〜とずっと思っていたのだが、普通にキットが買えることがわかってヘッドホンアンプのキットHA-KITを即ポチしてしまう。

このヘッドホンHA-KITの回路的には、inputから入ってくるオーディオ入力をnutubeで増幅するが、(nutubeだけではヘッドフォン/イヤホンを駆動するための電流が足りないためなのか)終段にオペアンプのバッファ回路?が入っている(たぶん)。ちなみにオペアンプは交換可能で、キットには2種類のオペアンプ(NJM4580 or MUSES01)が付属している。

チップ抵抗みたいな小さな素子はあらかじめ基板に半田付けされており、基本的にはコンデンサとか可変抵抗みたいな大きめな素子を半田付けするだけなので、キットとしての難易度は低い。おじさんの半田のスキル的には中級者ぐらいで、動画を見ながら2時間半ほどで完成した。


ちなみに生のnutubeはこんな感じ。
IMG_2052IMG_2053

なんか工芸品みたいで美しい。

完成後はこんな感じ。基板がピッタシ箱に収まって大変良くできた製品である。
IMG_2055
オペアンプはどれを選んだら良いのか正直分からず、とりあえず回路図に書いてあるNJM4580をぶっ刺す。
スイッチオンして、無事nutubeに青色の火が灯った。

とりあえず試しにiPhoneを音声をアンプの入力側に接続。そこらへんにあったSONY製の古いイヤホンをHA-KITの出力側に接続して、nutubeのバイアス電圧とアノード負荷抵抗を音楽を聴きながら微調整する。
う〜ん。なかなかいい音。
EDMスイッチを入れると低音がズシズシ効いていて、なかなか良い。

で、ヘッドホンアンプの有無で音の違いを実感するため、ヘッドホンアンプに接続していたイヤホンを直接iPhoneに接続してみると。。。

音の違いが全然わからない。。。

強いて言えばヘッドホンアンプ有りの方が若干良質かなと思うぐらいで、違いはほぼない。

結論:俺のイヤホン優秀すぎ。

さて、25000円をはたいて、組み立てに2時間半を費やした挙句、このような結果に正直がっくりきていたのだが、付属のオペアンプがせっかく2つあるので、もう1個のMUSES01に交換してみた。
MUSES01に交換すると、高音域がかなりスッキリし、音質もだいぶ良くなったような気がする。解像度が上がったというかなんというか。特に、クラシック音楽だと、音の広がりがだいぶ変わって、ヘッドホンアンプの効果がわかりやすい。
そうだとすると、オペアンプの性能の良し悪しで全体の音質が決まるようで、nutubeはあんまり関係ないような気もする。。。(倍音を作るのに有効?)
また、イヤホン選びの時もそうだったが、聴く音楽のジャンルによってだいぶ音質が変わるような気がする。

色々調べてみると、MUSES01は秋月電子で3500円で売られていて、かなり高級なオペアンプのようだ(ちなみにNJM4580は25円)。とりあえず今回ヘッドホンアンプをせっかく作ったので、今後はオペアンプを交換しながら(試しながら)、色々音質の違いを実感していきたい。

オペアンプが3500円ってすごいな。どうりでキットの値段もそれなりに高い訳だ。

正式サイト:Nutube (@Korg)