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先日納品された逓倍器がいきなりいい仕事をしてくれた訳だが、この逓倍器、実はバイアス電圧-2.4 Vという微妙な電圧で作動する。

細かい電圧設定ができる市販の電源も使うのもアリだが、電源がバカでかくかつ重いので、自分で専用の電源を作る事にした。
NJR研で昔、逓倍器用の負電圧電源を作った事があるのだが、いろいろめんどくさくて、それなりにでかくなるので、今回は違う方式で負電圧を作る事にした(幸い、RPGの逓倍器はそんなに電流を食わないので、電源をコンパクトにする事に主眼を置く)。

今回の方式はAC-DCコンバータを使って、まず100V ACを+9V DCにして、可変3端子レギュレータLM317で+2.4 V DCに落とし、最後は負電圧コンバータLTC1144で-2.4 V DCに変換させた。他の素子は可変抵抗1個とコンデンサ計4個だけなので、とてもコンパクトに納まった。

それにしても、たったの2個のコンデンサで負電圧に変換できるLTC1144って凄いな。動作範囲も2~18 Vと広く素晴らしい。(秋月電子でまた買わなきゃ)
スイッチング方式なのでノイズの影響を心配したが、逓倍器用の電源としてはなんの問題もなさそうだ。

ただ、LTC1144に使われているコンデンサが10uFと意外にでかいので、ACを切ると、コンデンサに貯まった電圧が正電圧として出てくるようだ。
このACを切った後の正電圧が逓倍器に流れるのも、あんまりよろしくないだろうから、出力用のスイッチも設ける事にした。