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先々月ぐらいに実験で使用している液体ヘリウムの液面計が壊れている事に気付いた。研究室でこの液面計が壊れるのはこれで4回目だが(私は初めての経験)、他の研究室の人から「そんなの壊れた事ないで〜」とよく言われるので、どうも一緒に使っている超伝導マグネットとの相性が悪いらしい(センサケーブルのショート?接触不良?)。

ということで、また同じものを買ってもまた壊れて数十万とびそうなので、最近は電源とマルチメータを使って液面センサの抵抗値から計算して液面を割り出していた。しかしながら、1日に数回液面を測るために立派な計測機器を占有するのも、なんだかなぁ〜と思い、今回自分で作ってみた。

理屈でいえば、定電流電源を作ってセンサの電圧を読めばいいのだから、回路的には非常に簡単。
壊れた液面計はセンサに75mAを流していたので、3端子レギュレーターの定番LM317で定電流を作れば良いという結論に至った。センサの抵抗値によってLM317は、かなり発熱するので大きめの放熱板を取り付ける。手持ちの抵抗では78mAの定電流になっちゃったけど、まぁOKっしょ。電圧はLASCARのLCD電圧計(SP200)で読む事にする。

完成するのにまる1日つぶれたけど、とりあえず問題なく動いている模様。
(本当はちゃんと液面をパーセントで出すようにしたかったけど、そこまでする暇は無いのでとりあえずペンド)
むき出しのままだと感電してドリフみたいな頭になりそうなので、ちゃんとケースに入れんとあかんな。

図面:Liq. He液面計(自己責任でおねげーします)
締めて1万円ぐらいで完成(なんて安上がりなんだ!)

自分用メモ
液面(cm)=電圧(V)÷0.078(A)÷4.55(Ω/cm)-51(cm)