110722_151720今日昼間ぐらいに、ナノ棟のAKMTさんから電話が突然かかってきた。
「あぁ大島くん?超伝導マグネット、クエンチしたよ。」
「えっ?クエンチですか?」
「すぐ来て!」
「すぐ行きます!」
最大磁場の14Tまであと30分ぐらいあったし、液体ヘリウムの液面もまだまだ安全圏のはず。
まったく予期していなかったので、信じられなかった。

行ってみると、普段実験室は殆ど人がいないが、野次馬でいっぱい。
ヘリウムが爆裂したあとで、VTIが勢いで上に上がっていた。
いままでクエンチした事のなかったマグネットで、すごい音がしたらしい。
周りの目は犯人がやってきたという冷たい目。恥ずかしいよ〜。

すぐにAKMTさんから色々状況を聞かれた。
幸い、測定のログが残っているし、クエンチ直前までの電源の電流値・スィープレート及び液面計のログものこっていたので、どうにか信じてもらえた。

液面の最後の読みは安全圏の30%
スィープ中で最大14Tまでのところの11T近傍でクエンチした模様。
スィープレートも超チキンな安全レートだし、
それまで2ヶ月間ずっとこのスィープをやっているので問題ないはずだ。

とりあえず原因が全然わからんという状態。
とにかくVTIを引っこ抜いて、来週スィープテストするために液体ヘリウムを補充して終了。

いままで、クエンチなんかレートの打ち間違いとか液面がマグネットギリギリで起こると思ってたけど、改めます。人生初クエンチ。とりあえず処理をしていただいた皆さんに平謝りである。けが人がいなくてよかった。マグネットこわれてたり、クエンチ癖ついてなきゃいいけど。

とりあえず、すっからかんの頭で考えてみたが
1)瞬停がおきた
2)何かしらの理由でバック圧が高くなった
3)思いつきでストレステストをしなかったから
4)今週、王将にいかなかったからバチがあたった
5)その他、私の頭では思いつかない理由

やっぱり王将か!