barking待望のUnderworldのニューアルバムがリリースされました。前作から3年、6枚目のアルバムになりますが、今作は様々なアーティストとの共作がずらりと並び、「キラーアンセム満載でアンダーワールドにとってここ10年間強で最高のアルバムが仕上がり」というふれこみでした。

共作の場合、もちろんよくなる事もあるのですが、反面、アンダーワールドらしさが半減する可能性がある訳で、このアルバムはどうなることだろうと思ってました。
で、結論から言わせてもらうと、後者ですね。

10年強で最高のアルバムというふれこみはCDを売るための宣伝文句であって、私からいわせると"Dubnobasswithmyheadman"以来の駄作といってもいいでしょう。

かといって全てが悪い訳ではなくて、いい曲が少ないと思います。
以下は1曲ずつ感想。

1)Bird 1
このアルバムで個人的に一番好きな曲。アルバムの導入をかざるUnderworldらしい曲。クールでかっこいい。ライブでどう変化するか楽しみな曲でもある。
2)Always loved A Film
このアルバムで一番キャッチーな曲。こんなハッピーなUnderworldを見た事あるか?ってくらいポップです。へ〜ぶん♪へ〜ぶん♪と叫びまくってるが、日本語だと天国〜♪天国〜♪です。新しいUnderworldがかいま見れる曲。
3)Scribble
原曲はライブでよくかかってた"You do scribble"だが、かなりの改悪。ドラムンベースが安っぽいし、原曲の方がかっこいい。ここらへんから、あれ?と思うのだ。
4)Hamburg Hotel
最近話題のダブステップだかなんだか知らないけど、これはダメでしょう。実験的といえば実験的だが、今後につながらないでしょうこれは。クソ。
5)Grace
導入のメロディーは好みなんだけど、抑揚なく進行していくので、個人的にはイマイチ。
6)Between Stars
これは比較的好きな部類の曲。さすが、ダレン・プライス。でも、安っぽいビートとメロディーといい、なんか洗練されてないんだよな〜。
7)Diamond Jigsaw
Paul van Dykらしく、アホっぽくハッピーな曲。私は生理的に受け付けないけど。これがキラーアンセムになるのか?理解不能。
8)Moon In Water
これまでの曲からがらりと変わりチルアウト的なゆっくりな曲。まぁ箸休めなんでしょうが、ここに持ってくるか?
9)Louisiana
バラードです。最後をかざるにはいいんじゃないでしょうか。綺麗だし、これはOK。

ということで、好みからいうと1)、2)、9)。あとはイマイチって感じです。
これでは「キラーアンセム満載でアンダーワールドにとってここ10年間強で最高のアルバムが仕上がり」にはなりません。
評価は限りなく★★☆☆☆に近い★★★☆☆です。たぶん来月には★★☆☆☆だな。
残念ながら。
もうアンダーワールドで感激する事ってないのかな〜(ちと寂しい)

【リンク】
試聴:Underworld/Barking (iTunes Music Store)