最近、全然更新してないな。
と思ったので、更新してみる。

【スピン液体論文】を書いたのだが、ここ数ヶ月、共著者のところでまた止まっている。もう正直いい加減にしてほしい。
催促メールを送らなきゃあかんと思っているところ。


【学生1の研究ネタ】高周波ESRのおかげで、λ-(BETS)2FeCl4反強磁性相の詳細がだいぶ分かりつつある。麻雀だとイーシャンテンぐらいまで行っているだろう。
AKBモデルは最初っから話にならんけど、分野的にはAKBモデルが受け入られているので、これをどう切り崩せばいいのかが悩みどころ。論文にちゃんとなるのだろうか。。。


【学生2の研究ネタ】一生懸命、三角格子系のスピン計測を頑張ってもらっているが、スピン計測は低温になると色々イヤラシイ。
スピン計測は標準試料と調べたい試料のESR強度を比較してスピン数を導出するのだが、標準試料のスピン間の相互作用が低温で効いてきてスピン数の誤差がだんだん大きくなる事がわかってきた。
VBS系の方はまとまってきたので、現在論文にしてもらっているところ。


【bilayer系】24Tをかけたけど、結局、飽和磁化が見れない。ESRを真面目にやるべき時がきたようだ。


【Bio系試料】スピントラップでROS検出の第2弾を今週末にやる予定。


【測定装置の改良】共著者で論文が止まっているので、実験装置も色々改良。
ESR装置:
X-Band ESR(10 GHz)→Bio系の試料ができるように改良
Ka-&Q-Band ESR(27-50 GHz)→ 最低温度4.2Kから1.6Kに
V-&W-&G-Band ESR(50-220GHz)→1.6K~150Kまでの温度範囲に拡張
サブミリ波 ESR→新たなボロメーター導入してS/Nを改善
こいつでちょっくらTKNBさんのとこの試料を試したい。

He3実験:
だいぶ前にガスハンドリングは作ってあったのだが、He3ガスを入れてようやく使えるようにした。量はたったの15L。
自称「熱のスペシャリスト」Y氏が(1回も使わないまま)80万をかけて作らせたHe3プローブがあったので、そいつで試してみるが温度が0.7Kまでしか下がらない。これが、熱流入のせいなのか、Y氏プローブの特性なのかは不明のまま。量が少ないけど、ジャボ漬け実験を試してみたいところである。


ちなみに、(1回も使ってないのに)大金をはたいて作らせたこのYプローブだが、中の配線がかなり酷かった。あっちゃこっちゃ切れてるし、ツイストペアもかなりいい加減だったので、全部ヒッペ剥がして配線をし直す。おまけに、Yプローブの比熱セルを見たら、あまりのも酷さにもうビックリこいたね。こんなんでマトモな測定できる訳ねーぇだろ。

「熱のスペシャリスト」Y氏は、この研究所はノイズが多すぎてまともな測定が出来ないと宣うて出て行かれたが、比熱セルや配線をもっとまともに作ってから文句を言って欲しかったものである。
そういえば、Y氏はSWCNTで熱容量計を作る任務もあったのだが、かなりお忙しいようで完全に忘れておられるようである。というかこんな技術じゃ話にならんので、どうも私がやらないといけないようである。