画像1先日、隣の研究室のFJYMさんが、激安のネットアナがこの世に存在している事を教えてくれた。ネットアナとはネットワークアナライザーの略で(インターネットのアナウンサーでも穴でもない)、高周波のネットワーク解析を測定してくれる装置である。

この激安のネットアナは1kHz〜1.3GHzまで出て、校正キット込みで十万円以下。スカラーではなく、ちゃんとベクトルのネットアナである。普通、この周波数ぐらいなら百万円ぐらいするところを、その約一割で買えるのだ。なんて安いんだ!!すばらしい♪
かなりそそられたので、思わず買っちゃいました。

そこで、注文していたのが本日納品されたので、少しいじってみました。

普通のベクトルネットワークアナライザーと違うところは、こいつはパソコンを併用しないといけないところ。(間違っているかもしれないけど)どうやら発振したラジオ波〜マイクロ波のS11とS21をkHzオーダーのIFに落とし込んで、それをオーディオドライバで読み込みパソコンで解析させているようだ。なのでスキャンレートはお世辞にも速いとは言えない(8000点で25秒ほどかかる:但し設定でいろいろ変更できそう)。もちろんS12もS22も普通に計測できる。

意外だったのは、付属のソフトウェアが結構優秀で使えそうなところ。Sパラメーターをいろんな形式(スミスチャートも!)で表示できるし、付属の校正キットとソフトを使えば簡便にキャリブレーションができるようになっていた。
私が普段やっているような空洞共振器を使ったESRやマイクロ波伝導測定に使うのは厳しそうだけど、ピックアップコイルやケーブルの周波数特性をちょっとチェックするには非常に良いかもしれない。これ安いし、NMR屋さんの標準になったりして...

とにかく、FJYMさんの情報に感謝ですm(_ _)m

(こいつを含めると)現在実験室に4台ネットアナがある。だんだん私ネットアナマニアと化してきたような気がする。
ちなみに『ネットアナマニア』って、なんか捕まりそうな名前だな。