物理学会ってどこかの大学で開催されるんですけど、だいたいお昼ご飯って学食で食わずに大学近辺の定食屋に行くんです。
今回の熊本も例外でなく、初日の午前中、磁性のセッションが終わりSKRIさんとメシを食いに行く事になりました。
SKRIさんは熊本大に以前いらっしゃった事があるらしくて、裏門のすぐでたとこに弁当屋があるのを記憶してらしゃってたので、とりあえずそこに向かいました。でもシャッターが閉まっててダメ。仕方なく、そこから南方向に歩くと『フューチャーまさ』なるスンゴイ名前の店を発見。どこらへんがフューチャーなのか知りたいので、これはいかざるおえないでしょう。

ちゃりーん(ドアを開けた時の音)
『ごめんくださーい』
白い調理着を着たおっちゃんは新聞に夢中で完全無視。
『ごめんくださーい』
まさ『おぉう!いっらしゃいませぇい!』
ようやく気付いたようだ。かなり強面のおっちゃん。言葉も丁寧なのか乱暴なのかよくわからない。
12時過ぎの割りには、客もいなく、おっちゃんはどうもくつろいでたようだ(あまりお客来ないのだろうか?)。
おっちゃんは水をだしてくれて、奥のドア開けて
まさ『オイ!オイ!お客!オイ!』
と怒鳴る(かなりフューチャー感が出て来た)。
奥のドアからおばちゃんが登場。どうも夫婦でやっている店のようだ。
店のメニューをみると、お好み焼きがベースで、他にトンカツ定食といった普通の定食もあるようだ。値段も400-600円が中心でかなりの割安感。あ!モダン焼きがある!これは久しく食ってない。でもモダン焼きだけじゃ物足りなさそうなので、
おっちゃんが注文を取りに来た時に
『モダン焼き定食ってできますか?』
って聞いて見る。
まさ『はん?』
こわい
おっちゃん、当然のような顔で
まさ『はぃ。できます。』
『じゃそれおねがいします。』
よく見たら、店の張り紙に「モダン定食」と書いてる(これがモダン焼き定食の事ね)。
SKRIさんは生姜焼き定食をチョイス。

まさ『オイ!モダン焼き!生姜焼き!。。。だ・か・らモダン焼き!』
おっちゃん、おばちゃんを怒鳴りつける。
わてらのご飯をおばちゃんが作ってる間、おっちゃんは定食のサイドメニューを準備してるが、おばちゃんの手際がどうも気にいらないらしく、ちょっとでもおばちゃんが手間取ると叱りつける。
まさ『もー!なにやってんだ!卵!ちがう!もー』
ここらへんが『フューチャーまさ』なる所以か?おばちゃんはかわいそうだけど、まさの強烈なキャラクターに私もSKRIさんもニヤニヤ。基本おっちゃんは、水を出す・注文をとる・サイドメニューを作る・おばちゃんを怒鳴る・出来た定食を持ってくるのが仕事のようだ。他は全部おばちゃん任せ。でも怒られる

まさ『おまたせしました〜』
しばし待って、モダン焼き定食到着。一口食って、うん、ウマい!お好みソースたっぷりのモダン焼きをご飯と食らう。うーんデリシャス。この感覚、関西人にしかわからないであろう。突然おっちゃんが、ウーロン茶をコップにいれて、テーブルに持って来てくれる。
まさ『サービス!』
『あ、ありがとうございます』
なんで私にはサービスウーロン茶があって、SKRIさんにはないのか謎だけど、かなり強烈な店だ。けど、定食はご飯の他にサラダとみそ汁と小鉢もついてて、かなり満足な内容。味もおいしー。
最後はお金払うときに、
『ごちそうさまでした〜。モダン焼き定食です。』
『モダン焼き?』おばちゃんはどうも値段がわからないために、おっちゃんに助けを求めるが、
まさ『モダン焼き!モダン!モダン焼き!』
だから値段がわからないんだって。。。
おばちゃん、店の奥の張り紙に値段が載っているのを思い出して
『760円ね』

『ごちそうさまでした〜』
まさ『ありがとうございまっしたー!オイ!』

安い。すごい店だった。値段も量もすごいけど、おっちゃんのフューチャー加減には度肝を抜かれた。ちなみにおっちゃんの名前は『まさ』なんだろうか?みゆきの件もあるし、怖くて聞けない。

次の日は『フューチャーまさ』には行けなかったんだけど、SKRIさんはINGKさんといったらしく、INGKさんはえらく「まさ」を気に入った模様。その日もあいかわらず、まさは怒鳴ってたらしい。でも次々と学会ピープルが店に押し寄せるのに耐えられず、『もー!』といいながら店の「営業中」パネルを「準備中」にひっくり返したらしい。その姿ぜひ見たかった。残念。3日目は日曜で定休日。最終日、モダン焼き定食が食べたくて、また行っちゃいました。『卵は2個でいい!』って怒ってました。モダン焼きにいれた卵が1個余計やった模様。

フューチャーまさ。名前通りのスンゴイ店でした。熊本大行くなら、ぜひ試してみて下さい。

おわり